『MOZU」の作家、逢坂剛さん。
こんにちは。
久しぶりの更新です。
ここ数年、作家、逢坂剛さんの作品にハマっています。
名前を聞いてもピンとこない方も多いかもしれません。
数年前に西島秀俊さん、香川照之さん、長谷川博己さんが出演されて話題になったドラマ「MOZU」の原作を書かれた作家さんです。
何を隠そう私はこの「MOZU」シリーズをきっかけに逢坂剛さんのファンになりました。
MOZUシリーズに関しては西島秀俊さん扮する主人公の倉木がとにかくタフでツッコミどころが満載ではあるんですが、
逢坂さんの書く文章がとにかく「読ませる」文章で、読み始めたら止まらないのです。
短編小説であっても中編、長編を読んだような読後感があり、とても満足感があります。
もともと逢坂さんがかなりの読書家だったそうなので、きっと読者目線からの面白い小説がわかってらっしゃるのではないかと思います。
MOZUシリーズに関しては設定がかなり入り組んでいます。
設定が複雑な小説だと途中で混乱してしまって読み返す必要があったり、読むのが嫌になってしまうこともありますが、
逢坂さんの作品は多い情報量を筋道立ててわかりやすく書いてくださっているので、
途中で混乱はしにくいように感じます。
とにかく複雑な内容でありながら読みやすく、読後感も素晴らしい作品を書かれる作家さんです。
MOZUシリーズは前日譚「裏切りの日々」を入れると、全部で8冊出ています。
ドラマになっているのは第一弾から第三弾の「百舌の叫ぶ夜」「幻の翼」「砕かれた鍵」 です。
その後、「よみがえる百舌」「鵟の巣」「墓標なき街」、そして最新刊の「百舌落とし」へと続きます。
昨年、「百舌落とし」が出た際にはやっと完結する嬉しさと、これで終わってしまう寂しさがありましたが、いざ読み始めると、「読ませる力」が強く、あっという間に読み終えてしまいました。
伏線が綺麗に回収され、非常に満足しました。
ぜひ一度読んでみてください。